2020/05/21

【Nikki】結婚式を延期するということ。

結婚式を延期するということ。
それはダメージがとっても大きい。
準備を仕切り直すことが大変ということもあるけど、なによりも「なんとなくメンタルに来る」のです…。

このブログは書くか迷ったし、渦中にいるお客様がとても多いし、
デリケートなことだし、ふり返るにはまだ早すぎる案件だとおもってる。

実際、ユーモアで予定されていた結婚式も、4月5月の予定がすべて延期になりました。
延期日が決まってる結婚式はありません。
(状況、気持ち、落ち着いてきたらまた考えようね、っていうことになっている)

だから、ブログに書くことは迷ったけど…プランナーとしてってことじゃなくて個人的に書いておこうって思った。わたしは、このコロナの期間に、たくさんの新郎新婦の結婚式を「延期する・中止する」という大問題に向き合って対応をして、やっぱりどうしても、自分の結婚式のことを思い出すことが多かった。

実は、私たち夫婦も「結婚式延期」経験者です。
この仕事をしていますからね、縁起悪いって思われちゃうといけないなとも思ってわざわざ話すことはないんだけど。私たちの場合は、ゲストの皆様への延期連絡をしたのは、結婚式の前日でした。

結婚式の前々夜に、夫のお母さんから「おばあちゃん危篤」の連絡。夫側の両親は来られないことに。
両親は「構わず結婚式やってくれていい」とは言ってくれたものの、私たちにとって、
「両親欠席の結婚式ってやる意味ある…?」
「ない!(即答)」
と意見が一致したので延期を決定。すぐにゲストへの連絡を開始。
(とはいえ、わたしにはその気力もなく…夫も辛いだろうに連絡係をテキパキやってくれました)

もちろん、キャンセル料がかかったものもあったし…というかほとんどキャンセル料がかかった。
(それでも自分たち主催の手作りパーティなので大事にならなかった部分もあった)
(具体的には…飲食代は8割くらいのキャンセル料がかかったし)(挙式料金も100%かかったし)
(引き出物関連は現物が既に納品済み、日付も入っているし…どうする…とか)
(やけに調子良く整ったお肌、可愛くしてもらったネイル…切ない…とか)

書いてるだけで気が重くなるので、ここらで辞めておくけれど…(笑)

誰も、なにも悪くない。
仕方がないってわかっているし、だいじょうぶなんだけど、結婚式延期のことを考えると、「んーなんかもう結婚式やんなくてもいいのかも…?」と思い始めたりとか。
「そこまでして祝ってもらわなくても私たちは十分幸せなのでは…?」とか。
「結婚式をするのは贅沢では…?」とかとか。
メンタルはぐるぐるしていた。

コロナの件では、ここまで急展開ではなかったにせよ、逆にずーっと悩んでなきゃいけないというか。
最終のお打ち合わせも済んで「後は本番待つのみ!」という、いちばんワクワクの時期が、
「どうなる…?」「できるの…?」「遠方から来てもらうのってもしかして迷惑…?」
と次から次にじわじわと心配ごとが増えたことでしょう。
やるもやらないも、判断は新郎新婦任せっていうのは…。辛かったですよね。

この4月5月、「本当なら結婚式するはずだった日」どんな気持ちで過ごしてるかな…。って、わたしも新郎新婦に思いを馳せています。

ほんとうなら悩まなくて良いはずだったことに、悩んで、気落ちしてくよくよしちゃう花嫁さんもいるかな…
当事者にしかなかなかわからないから口に出せない、わかっちゃいるけどただ落ち込む。みたいな渦中にいるひともいるかな…と、心配になっています。わたしにできることって特にないけど、
(あ、もちろん業務上、ちゃんと対応することがわたしに出来ることだというのはわかってます前提です。)
共感する、仲間を見つけるっていうことでちょっとだけ楽になったりもするとおもうから。

で、わたしの場合、結局うじうじした気持ちはどのように捨て去ることができたかというと。
改訂版結婚式がとっても良い思い出になったから、上書きされて大丈夫になった!
ほんとそれだけ。
まるっと同じように上書きする必要はないし、延期することで「やっぱり辞める」となった変更事項も色々あったけど結局はその変更にもちゃんと自分たちは納得していたし、
最終的には「みんな健康で集まれたらそれで良し」という壮大なメンタルで改訂版の結婚式には取り組んだので、結果としては、おばあちゃんありがとう。おばあちゃんのおかげで、結婚式延期になってむしろ良かった!って心から思えてた。

おまけ話ですが、結婚式をするはずだった日に、おばあちゃんが亡くなったので結婚式をするはずだった日にお通夜の支度、っていうかんじになったけれど、結婚式をする予定だったおかげで
すんなり家族は集まって(みんな前後数日休み取ってる…笑)、結婚式をするよりもたくさんの夫のご親族に会えてなんかそれはそれでちゃんと嫁入りしたかんじがして、後から後から、そんなふうに思えて、なんか結果よかった〜って思うように気持ちが更新されていったんだね。

だから、最終的に良い思い出に変わるまでは時間が必要だし、
そしてなにより自分たちが納得する形を改めて話し合うことが必要だし。それをやってみないと、すっきりはしないよね。

わたしは(弊社は)、1件ずつの結婚式や前撮りに対してできる業務上のサポートをしていくつもりでいるし、それしか出来ないけど。今、こんなにもたくさんの新郎新婦が「結婚式とは…」と考えている状況に、なにかひとつでも果たせる役割があるといいなーと考えています。

結局このブログになにか救いがあるわけでもなんでもないとおもうのだけど、みなさんの悶々とする気持ちとかって、どっかで吐き出せてるといいなっておもう。
結婚式延期になった新郎新婦様、ゆっくり準備していきましょうー
なにが大切か、改めて語らいましょう。
そうして、みんなで乗り越えよう。
ただ、そういう気持ちなだけー。

当時のわたし個人のインスタ投稿